コンテント設定は、MCUでH.239やBFCP(Binary Floor Control Protocol)を使用する際の動き方に影響を与えます。
H.239は追加のビデオチャネルを使用するためのプロトコルで、H.323にて使用されます。これは、コンテントチャネルと呼ばれ、メインビデオと並行で使用されます。 一方、BFCPも同様に追加のビデオチャネルを使用するためのプロトコルですが、こちらはSIPにて使用されます。例えば、カンファレンス参加者が、スライドのプレゼンテーションを送信したい場合に、PCとビデオエンドポイントを同時に使用することで実現できます。
BFCPはTCPの5070番ポートを使用します。BFCPを使用したい場合は、あらかじめネットワーク > サービス設定ページで、このサービスを有効にしておく必要があります。サービスの設定に関する、さらに詳細な情報は、IPサービスの設定をご参照ください。
カンファレンスにおけるコンテントサポートのさらなる詳細情報は、コンテントチャネルビデオサポートをご参照ください。
これらの設定を行うには、設定 > コンテントを選んでください。
コンテント設定の項目に関しては、以下の表をご覧ください。何か設定を変更した場合は、変更の適用をクリックしてください。
フィールド | フィールドの説明 | 秘訣 |
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コンテントステータス |
MCU全体で、コンテントを使用するかどうかを指定します。 |
この設定が有効になっている場合、カンファレンス毎にコンテントの有効、無効を設定することができます。各カンファレンスの設定に関するさらなる情報は、カンファレンスの追加と更新をご参照ください。 この設定が、無効になっている場合、どのカンファレンスもコンテントを使用することはできません。 この設定が、H.239 のみになっている場合、どのカンファレンスもBFCP コンテントを使用することはできません。 特定のビデオエンドポイントやゲートキーパなどのインフラ機器は、H.239機能を持った機器と通信した場合に、正常に動作しないかもしれません。 その場合には、古い機器と接続するために無効に設定する必要があるかも知れません。無効に設定した場合は、H.239やBFCPの機能を持ったエンドポイントであってもこの機能を使用できなくなりますので、ご注意ください。 |
アドホックカンファレンスでのコンテントの使用 |
この設定が有効になっている場合、スケジュールベースのカンファレンスと同様に、アドホックカンファレンスでもコンテントチャネルが使用できます。 アドホックカンファレンスは、オートアテンダントで新規カンファレンスの作成を選択するか、または、MCUサービスプリフィックスを使用したE.164エイリアスをコールすることで作成することができます。 |
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コンテントの送信コーデック |
このフィールドは、カンファレンスのコンテントビデオストリームにおいてどのコーデックを使用するかを指定します。 |
各カンファレンスに対して1つのコンテントビデオストリームが使用されます。そして、このストリームは閲覧している全てのエンドポイントに対して送信されます。 エンドポイントがここで設定されたコーデックでコンテントビデオを受信できない場合は、コンテントチャネルはオープンされません。 |
最小のコンテントチャネルビットレート |
このフィールドでは、カンファレンスのコンテント閲覧者に対して共有されるコンテントに割り当てる最も低い帯域を指定します。 この設定を変更すると、接続済みの参加者に影響が出ます。MCUはそれらのエンドポイントに対してコンテントビデオチャネルを使用するかどうかを再調査します。そのため、MCUは既存のチャネルを一旦クローズし、適切なものを再びオープンします。 |
各カンファレンスに対して、1つのコンテントビデオストリームが使用されます。そして、このストリームは、分割されたチャネルでコンテントを受信している全てのエンドポイントに送信されます。いくつかのエンドポイントが、低い帯域でコールインするなどにより、低い帯域でしかストリームを受信できない場合は、その端末を含めない場合が望ましい場合があります。もし、そのエンドポイントを含めてしまうと、全ての閲覧者が低い帯域のチャネルを使用しなければならなくなってしまうからです。 カンファレンスの共有されたコンテントビデオチャネルの閲覧から、エンドポイントを除外したくない場合は、<下限値なし>に設定してください。下限なしははデフォルトの設定値です。 いかなる理由であっても、エンドポイントがコンテントチャネルを追加のビデオチャネルとして受信できない場合は、MCUはコンテントチャネルをメインビデオの一部として表示することができます。つまり、参加者は分割レイアウトの1つの枠としてコンテントを閲覧することができます。この機能は、通常のビデオチャネルにてH.239を表示する設定で有効にできます。(下記を参照) 通話中は、エンドポイントは、'フロー制御メッセージ'をMCUに送信することができます。このメッセージを使用して、MCUがエンドポイントに送信する帯域を、設定された最小のコンテントチャネルビットレート以下に 削減することができます。その場合は、MCUはその参加者へのコンテントチャネルをクローズします。この方法で無効になった参加者へのコンテントを再度有効にするには、カンファレンスの参加者リストに移動し、コンテント有効設定を使用します。 カンファレンス開催中に参加者設定を変更する場合の詳細な情報は、カンファレンス参加者リストの閲覧をご参照ください。 |
通常のビデオ・チャネルにてH.239を表示する |
MCUがコンテントチャネルデータをエンドポイントのメインビデオチャネルで表示するかどうかを指定します。 |
カンファレンスにアクティブなコンテントチャネルがある場合、MCUは特定のエンドポイントに対して、コンテントチャネルをオープンできないかもしれません。例えば、エンドポイントがコンテントの機能を持っていない場合や、送信コンテントビデオコーデック(前述)で指定されたビデオフォーマットをサポートしていない場合です。 このような状況では、このオプションが有効に設定されていると、MCUはコンテントチャネルビデオを現在選択されている分割レイアウトの1つの枠に表示します。これらの場合、設定 > カンファレンス ページの自動的にコンテントチャネルを重要に位置づける設定を同時に有効にすることもできます。この設定は、コンテントチャネルを同時に重要に位置づけます。 |
ビデオファーストアップデート要求のフィルタリング |
このオプションが有効に設定されている場合、MCUは接続に問題が発生しているエンドポイントからのコンテントビデオチャネルに関するファーストアップデート要求を無視します。 |
このモードがアクティブな場合、1台のエンドポイントから送信されるファーストアップデート要求により、共有されたコンテントビデオのエンコーディングにおいて多量のキーフレームが送信されるのを防ぐことができます。多量のキーフレームは、MCUとよい状態で接続しているエンドポイントを含む全てのカンファレンス参加者に対するコンテントチャネルのビデオ品質を低下させます。 |
ウェブ・ビューの帯域 |
ストリーミング閲覧者に送信されるコンテントビデオチャネルの帯域を指定します。 このオプションは、MCUのWEBカンファレンスオプション(WCO)キーが有効な場合にのみ使用できます。 |
カンファレンスにおいて、コンテント機能を持った全てのエンドポイントに送信される1つのコンテントビデオストリームがあるように、全てのストリーミング閲覧者に送信される1つのコンテントビデオチャネルがあります。 このオプションで、ストリームコンテントビデオチャネルに設定される帯域を指定することができます。一般的には、より高い値はより高いフレームレートやよりよい画質を意味しますが、この値をあまり高くしすぎると、パケットロスにより画質が低下します。実際のTCPネットワークよりも高い値にしないことが重要です。 |
コンテント・チャネル・ビデオのマークアップ |
有効になっている場合は、WEBブラウザを使用してコンテントチャネルストリームを閲覧している人は、ビデオストリームに絵や文字などの書き込みを追加することができます。この書き込みは、すべてのコンテントチャネル閲覧者が見ることができます。ストリーミング閲覧者でもビデオエンドポイントユーザでも同様にこの書き込みを見ることができます。 このオプションは、MCUのWEBカンファレンスオプション(WCO)キーが有効な場合にのみ使用できます。 |
この設定を変更すると、その内容はすぐに反映されます:
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