ビデオ・ファイヤーウォール機能(ファームウェアのアップデートを参照)が可能になっている場合には、1つまたはそれ以上のルートをセットアップし、MCUからのIPトラフィックのフロー状態をコントロールする必要があります。この設定が正しくないと、MCUとのコールができなかったり、ウェブ・インタフェースへのアクセスができなかったりする恐れがあります。ルート設定のコンフィグレーションは、ホーム>設定>ルートより行うことができます。
両方のイーサネット・ポートが可能になっている場合、どちらのポートが該当する状況に使用されるのかを特定することが必要です。以下の記載事項を参照して、適切な選択を行い、変更を行う、を押して、変更を有効にします。
フィールド | フィールドの説明 | 秘訣 |
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デフォルト・ゲートウェイ・プリファレンス |
デフォルト・ゲートウェイは特定のルートがない場合にMCUによるパケット送信のIPアドレスを指定します(IPルートのコンフィグレーションを参照)。このような場合のために、異なるゲートウェイがそれぞれポートA及びBにコンフィグレーションされていても、1つのデフォルト・ゲートウェイに統一しておくのが望ましいといえます。この選択を使って、どちらかのポートのデフォルト・ゲートウェイ設定を、機器のデフォルト・ゲートウェイとして使います。 |
イーサネット・ポートBが不可能であれば、デフォルト・ゲートウェイ・プリファレンスとしてそのポートを指定することはできません。 ポートBをデフォルト・ゲートウェイ・プリファレンスとして選択してからポートBを不可能にすると、プリファレンスはポートAに切り替わります。 |
ネーム・サーバ(DNS)プレファレンス |
ネーム・サーバはMCUが通信するIPアドレスを確定するために、不明のホスト名を調べるリクエストを送るIPアドレスを特定します。ポートA及びB用に、異なるネーム・サーバがコンフィグレーションされていても、1つのネーム・サーバのみが(及び関連するセカンダリ・ネーム・サーバ)が使用されます。この選択を使って、機器のネーム・サーバを使うために、どちらのネーム・サーバをコンフィグレーションするかを決めます。 |
イーサネット・ポートBが不可能であれば、ネーム・サーバ・プリファレンスとしてそのポートを指定することはできません。 ポートBをネーム・サーバ・プリファレンスとして選択してからポートBを不可能にすると、プリファレンスはポートAに切り替わります。 |
このセクションでは、MCUから送信されるIPパケットのコントロールについて説明します。接続されたMCUネットワークのトポロジーをよく理解されている場合にのみ、ここでのコンフィグレーション変更を行うようにして下さい。
ルートのコンフィグレーションには、新規ルートの追加、及び既存ルートの表示と削除、という2つのセクションがあります。.
新規ルートを追加するには、以下のテーブルを参照して入力して下さい。入力の後は、IPルートの追加を押して、追加されるようにします。ルートが既にある場合、もしくは既存ルートを別名(オーバラップ)で入力した場合等には、再入力するようにプロンプトが出ます。
フィールド | フィールドの説明 | 秘訣 |
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IPアドレス/マスクの長さ |
ここでのフィールドを使って、ルートに割り当てられているIPアドレスのタイプを指定します。 IPアドレスのパターンはドットで区切られているIPv4の形式である必要があり、マスクの長さは、ドロップダウン・リストより選択するようにします。 マスクのフィールドで、固定するアドレスのビット数を指定します。指定されたアドレスにおける固定されないビットはゼロに設定します。 |
例として、192.168.4.128から192.168.4.255の範囲にIPアドレスをルーティングする場合、IPアドレスを192.168.4.128として指定し、マスクの長さを25にして表示すると、後ろ7つのビット・アドレス以外は固定されます。 |
ルート |
このフィールドでは、ルーティングされた特定パターンと一致するアドレスへのパケット送信をコントロールします。ポートA、ポートB、もしくはゲートウェイを選択できます。後者のオプションを選択する場合、パケットが送信されるゲートウェイのIPアドレスを指定する必要があります。 |
ポートAを選択するとポートAのデフォルト・ゲートウェイへマッチするパケットがルーティングされます(ネットワーク設定のコンフィグレーションを参照)。ポートBを選択すると、ポートBのデフォルト・ゲートウェイへマッチするパケットがルーティングされます。 イーサネット・ポートBが不可能に設定されている場合には、この選択でポートBへパケットをルーティングすることはできません。 |
コンフィグレーションされたルートは以下のIPルート・コントロールの追加にリストアップされており、詳細が記されております。
デフォルトのゲートウェイ・プリファレンス・フィールドに対応した、デフォルトのルートが自動的にコンフィグレーションされ、(ポート・プリファレンスを参照)、削除はできません。マニュアルでコンフィグレーションされたルートによりカバーされていないパケットはこのルートによってルーティングされます。
マニュアルでコンフィグレーションされたルートは該当するチェックボックスを選択し、選択を削除する、を押して削除することができます。
ポートが無効に設定されているポートB(例として)にデフォルト・ゲートウェイ・プリファレンスが設定されている場合、デフォルト・ルートは自動的にポートAにアップデートされます。マニュアルでコンフィグレーションされたルートでカバーされていないパケットをポートA経由でルーティングします。
ポートが無効に設定されているポートB(例として)にルートがマニュアルでコンフィグレーションされている場合、ルートにマッチするパケットはポートA経由で自動的にルーティングせず、破棄されます。そのようにならないように注意が必要です。
ここでのテーブルでは、イーサネット・ポートA及びBの現在のデフォルト・ゲートウェイ及びネーム・サーバを表示します。フィールドは変更できず、上記に記載された他のパラメータをコンフィグレーションする際のリファレンスとなります。
以下のテーブルを使用して、イーサネット・ポートA及びB経由でアクセスしたサービスのタイプをコントロールします。ポートがユーザ側の該当するファイヤーウォール外のネットワークに接続されている場合、また、外部のユーザに与えられたアクセスレベルを制限したい場合には、ここでの選択を利用して下さい。例として、ポートB経由でのFTPアクセスを不可能にしたい場合等、以下を参照して行うようにしてください。
サービスの運用を行うイーサネット・インターフェースのコントロールに加え、この設定ではサービスが提供されるポート番号をアドミニストレータが指定するのを可能にします。サービスのポート番号を変更する際、他のサービスに使用されるポート番号と重ならないように注意が必要です。通常はディフォルトで設定された番号を変更する必要はありません。
フィールド | フィールドの説明 | 秘訣 |
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ウェブ |
この選択を使って該当するポートでのウェブ・アクセスを可能、不可能に設定します。 |
ウェブ・アクセスで、MCUウェブ・ページを閲覧したり、変更したり、またヘルプ・ファイルを読んだりできます。ポートA及びBの両方ともウェブ・アクセスを不可能に設定し、再度可能にするにはシリアル・コンソール・インタフェースを使う必要があります。 ポートが不可能であれば、この選択は利用できません。 |
イン通信H.323 |
この選択でH.323を利用してMCUへ送信されてくるコールを許可したり拒否したりします。 |
この選択を不可能にしてもMCUによるH.323デバイスへのアウト通信コールを防ぐことはできなくなります。 ポートが不可能であれば、この選択は利用できません。 |
ストリーミング |
この選択でMCUからのストリーミングを許可したり不可能にしたりします。 |
ポートが不可能であれば、この選択は利用できません。 |
FTP |
この選択を使って該当するポートでのFTPアクセスを可能、不可能に設定します。 |
FTPを使って、MCUコンフィグレーションのアップロード及びダウンロードを行います。 該当するファイヤーウォール外のポートでのFTPアクセスは不可能に設定するようにして下さい。 ポートが不可能であれば、この選択は利用できません。 |
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